YouTube・動画配信用LEDライト5製品を比較|用途別のおすすめと選び方

YouTube・動画配信用LEDライト5製品を比較|用途別のおすすめと選び方

カメラの設定を詰めても、顔が暗い、目の下の影が深い、商品の色が毎回違うなら、先に照明を見直す価値があります。動画用ライトは明るいほどよいわけではありません。撮影距離、光る面の大きさ、色温度、給電、設置場所まで合って初めて使いやすくなります。

先に結論を言うと、デスク配信にはElgato Key Light Neo、Vlogや色付きの演出にはamaran Ace 25c、コンセントのないロケにはSmallRig RC 60Bが選びやすい候補です。ソフトボックスなどで光を作り込みたいならGodox ML60II Bi、人物や商品へ広く柔らかい光を当てたいならNANLITE PavoSlim 60Bが向きます。

この記事では、形式と用途が異なる5製品を、メーカー公式仕様に基づいて比較します。実機を使った明るさ、冷却音、肌色の順位付けではありません。

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5製品の違いを先に比較

製品 発売時期 形式 色温度 演色性 重量 主な給電 向く用途
Elgato Key Light Neo 2024年4月 小型パネル 2900〜7000K CRI 94超 246g USB デスク配信、Web会議
amaran Ace 25c 2024年10月 RGBWWポケットライト 2300〜10000K CRI/TLCI 95以上 325.5g 内蔵電池、USB-C Vlog、補助光、カラー演出
SmallRig RC 60B 2023年11月 バイカラーCOB 2700〜6500K CRI 97、TLCI 98 約650g 内蔵電池、USB-C PD ロケ、移動撮影
Godox ML60II Bi 2024年4月確認 バイカラーCOB 2800〜6500K CRI 96以上、TLCI 97以上 約526g AC、別売バッテリー 小規模スタジオ、商品撮影
NANLITE PavoSlim 60B 2024年2月9日 薄型パネル 2700〜6500K CRI平均95、TLCI平均97 灯体0.91kg AC、対応バッテリー 人物、商品、狭いスタジオ

表の重量は灯体条件が同一ではありません。NANLITEは別体のコントロールユニットが約1.37kgあり、GodoxやSmallRigも電源、スタンド、リフレクター、ソフトボックスを加えると運搬重量が増えます。購入時はライト単体ではなく、使える状態の一式で考えてください。

明るさの数字だけで順位を決めない

撮影ライトでは、ルーメンとルクスがよく使われます。ルーメン(光源から出る光の総量)が大きくても、広い範囲へ拡散すれば被写体上の明るさは下がります。ルクス(面に届く光の量)は距離、照射角、リフレクター、ディフューザー、色温度で変わります。

そのため「1mで1万ルクス」と「0.5mで5000ルクス」を数字だけで比べられません。リフレクター付きCOBは狭い範囲へ光を集めて高い値を出しやすく、拡散パネルは広い範囲を照らします。顔を自然に見せたいときは、最大照度と同じくらい、被写体から見た発光面の大きさが重要です。

CRI(演色評価数)は基準光に対して色がどれだけ自然に見えるかの目安、TLCI(テレビ照明向け色再現指標)はカメラでの色再現を想定した目安です。高い値は選択材料になりますが、肌が必ず好みの色になる保証ではありません。カメラのホワイトバランスと周囲の照明も揃える必要があります。

パネル、ポケットライト、COBの違い

形式 強み 注意点 向く撮影
拡散パネル 追加アクセサリーなしでも比較的柔らかい光を作りやすい 大型化しやすく、遠距離では光量が不足する場合がある 顔、デスク配信、商品全体
ポケットライト 軽く、カメラ上や狭い場所へ置ける。RGB対応なら背景演出もできる 発光面が小さく、正面から近距離で当てると影やまぶしさが出やすい Vlog、補助光、背景色
COB 小さな光源から強い光を出し、ソフトボックスやリフレクターで形を変えやすい 柔らかくするにはアクセサリーと設置スペースが必要 ロケ、商品、人物の作り込み

「柔らかい光」は単なる低出力ではありません。被写体から見て発光面を大きくすると、影の境界がなだらかになります。COBライトを顔へ直接向けるより、対応ソフトボックスを付けて近づけるほうが柔らかくしやすいのはこのためです。

パネルライト、ポケットライト、COBライトの光の広がりと影の違い

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。

Elgato Key Light Neo:デスク配信を小さく始める

Elgato Key Light Neoは、モニター上へ置ける246gの小型パネルです。USB-A接続時400ルーメン、USB-C接続時700ルーメン、3A電源使用時は最大1000ルーメンと、給電条件で明るさが変わります。色温度は2900〜7000K、CRIは94超です。

強みは、スタンドの床面積を増やさず、内蔵操作とControl Centerから明るさ・色温度を変えられることです。デスクから離れずに配信、動画会議、顔出し解説をする人に向きます。

一方で、大きな部屋を照らす主照明や、全身撮影には向きません。PCのUSBポートだけでは最大出力にならない点も確認が必要です。顔に近い高さへ置き、正面から少し横へずらすと、平坦すぎない影を残せます。

モニター上に小型LEDパネルを設置したデスク配信のイメージ

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。

仕様はElgato公式製品情報で確認できます。

amaran Ace 25c:Vlogとカラー演出を1台で担う

amaran Ace 25cは、32W出力のRGBWW(赤・緑・青に暖色白・寒色白を加えた光源方式)ポケットライトです。色温度は2300〜10000K、CRIとTLCIは95以上、重量は325.5gです。33.3Whの内蔵電池を備え、標準25Wで約70分、32WのBoostで約50分、Silent 6.5Wで約4時間40分という公称値があります。

白色光だけでなく背景へ色を足せること、カメラや小型三脚へ素早く固定しやすいことが特徴です。旅先のVlog、暗い店内の補助光、背景のアクセントに向きます。

ただし、小さい発光面を顔の真正面へ近づけると、まぶしさや硬い影が出やすくなります。付属ディフューザーを使い、真正面より少し高い位置から当てるか、壁へ反射させる使い方も検討してください。冷却ファンを使うため、静かな収録ではライトとマイクの距離も確認します。

VlogカメラにポケットRGBライトを取り付けたイメージ

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。

仕様はamaran公式製品情報で確認できます。

SmallRig RC 60B:内蔵バッテリーでロケを軽くする

SmallRig RC 60Bは、60WのバイカラーCOBライトです。色温度は2700〜6500K、CRI 97、TLCI 98、灯体は約650gです。内蔵バッテリーで最大出力約45分、ECOモード約75分という公称値があり、65W以上のUSB-C PD電源に対応します。

電源ケーブルや外付けバッテリープレートを最初から組まなくても点灯できるため、屋外インタビュー、店舗内の商品撮影、短時間の移動撮影に向きます。ミニリフレクター付きの公称照度は1mで最大11200ルクスですが、裸灯では2670ルクスです。この差からも、光学アクセサリーの条件を揃えずに製品間比較できないことが分かります。

注意点は、最大出力で長時間撮るなら内蔵電池だけでは足りないことです。柔らかい人物光にする場合は対応ソフトボックス、ライトスタンド、転倒対策も必要です。ファンノイズは公式資料で通常26dB、ECO 23dBとされていますが、実際の録音への影響は距離やマイク指向性で変わります。

屋外ロケでバッテリー内蔵COBライトを使うイメージ

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。

仕様はSmallRig公式製品情報公式マニュアルで確認できます。

Godox ML60II Bi:アクセサリーで光を作り込む

Godox ML60II Biは、最大入力約70WのバイカラーCOBライトです。色温度2800〜6500K、CRI平均96以上、TLCI平均97以上、灯体は保護カバー込み約526gです。ACアダプターのほか、構成に応じてNP-F970またはVマウントバッテリーを使えます。

Godoxマウントのアクセサリーに対応し、別アダプターでBowensマウントの選択肢も広げられます。商品レビューや人物撮影で、ソフトボックス、リフレクター、投影アクセサリーを使って光を作り込みたい人に向きます。

本体だけで柔らかい光が完成するわけではありません。購入時はバッテリー構成、ソフトボックス、スタンドを含めて確認します。また、公式マニュアルの公開日は2024年4月15日ですが、日本国内の厳密な発売日は確認できなかったため、表では「2024年4月確認」としました。

コンパクトCOBライトにソフトボックスを装着した商品撮影のイメージ

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。

仕様はGodox公式製品情報で確認できます。

NANLITE PavoSlim 60B:薄い大面積パネルで柔らかく照らす

NANLITE PavoSlim 60Bは、30cm角ほど、厚さ18.6mmの薄型パネルです。出力72W、色温度2700〜6500K、CRI平均95、TLCI平均97です。灯体は0.91kgですが、別体のコントロールユニットは1.37kgあるため、携帯性を灯体だけで判断しないでください。

本体のみの公称照度は5600K・1mで8156ルクス、付属ソフトボックスとディフューザー使用時は3470ルクスです。拡散すると数値は下がりますが、発光面を広げて人物や商品へ柔らかい光を当てやすくなります。小さなスタジオ、天井の低い場所、商品全体を均一に見せたい撮影に向きます。

ACのほか対応するNP-FまたはVマウントバッテリーを利用でき、アプリやDMX/RDMでの制御にも対応します。ただし、5製品中でもシステムが大きく、デスクに置くだけの用途には過剰です。スタンド、ケーブル、コントロールユニットを安全に固定できる場所を先に確認します。

薄型大面積LEDパネルで人物を柔らかく照らすイメージ

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。

仕様はNANLITE JAPAN公式製品情報で確認できます。

1灯なら顔の斜め前、目線より少し上から始める

1灯目はカメラの真上へ固定するより、顔の斜め30〜45度前、目線より少し高い位置から下向きに当てると、鼻や頬に軽い立体感を残しやすくなります。影が深ければライトを正面寄りへ動かすか、白い壁・レフ板で反対側を起こします。

動画撮影で1灯を顔の斜め前かつ目線より高く置く基本配置

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。

ライトを遠ざけると広い範囲へ届きますが、相対的な発光面は小さくなり、影が硬くなりやすくなります。出力を上げる前に、フレームへ入らない範囲でライトを近づけられないか確認してください。

2灯目を足す目的は、単に明るさを倍にすることではありません。顔の影を弱めるフィルライト、背景を分離するライト、髪や肩の輪郭を出すバックライトのどれが不足しているかを決めてから追加します。

用途別の選び方

全員に共通する1位はありません。デスク配信に72Wパネルは大きすぎる場合があり、全身撮影に小型USBパネルは光量や照射範囲が足りない場合があります。撮影場所と被写体までの距離を測り、スタンドと電源を置けるか確認すると候補を絞れます。

購入前に確認する8項目

  1. 顔、上半身、全身、商品など、照らす範囲
  2. ライトから被写体までの距離
  3. パネル単体か、COBとソフトボックスの構成か
  4. AC、USB-C、内蔵電池、外付け電池のどれが必要か
  5. 最大出力時の連続使用時間と充電時間
  6. ファンの有無とマイクまでの距離
  7. 灯体、電源、スタンド、アクセサリーを含む総重量
  8. 商品ページの型番とキット構成が本文と一致するか

価格と在庫は変動します。ライト単体が安く見えても、スタンド、ソフトボックス、電源、バッテリーが別売なら総額は変わります。Amazonでは似た型番やセット違いがあるため、正式名称と同梱物まで照合してください。

カメラ本体を選ぶ段階ならYouTube・動画配信向けミラーレス5機種比較、音声はYouTube向けワイヤレスマイク比較、自撮り画角はYouTube・Vlog向け広角レンズ比較も参考にしてください。

まとめ

撮影ライトは、最大照度だけでなく、光る面の大きさ、距離、給電、設置方法をセットで選びます。小型パネルはデスクへ導入しやすく、ポケットRGBは補助光と演出に強く、COBはアクセサリーで光を変えやすく、大型パネルは広く柔らかい光を作りやすいという違いがあります。

最初の1灯は、自分の撮影場所へ無理なく置けて、必要な時間だけ安定して点灯できる製品を選んでください。そのうえで、顔の斜め前から近づけ、カメラのホワイトバランスを合わせることが、機材を増やすより先です。

参考資料

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