Canonのミラーレスカメラは、機種名だけを眺めても違いがつかみにくいですよね。2026年8月27日時点で、キヤノン公式の比較ページに載っている一般向けRFマウント機は11機種あります。
先に候補を絞るなら、考え方はシンプルです。
写真と動画を幅広く撮るならEOS R6 Mark IIIかR6 Mark II、野鳥やスポーツならEOS R7かR10、軽いフルサイズならEOS R8、初めての1台ならEOS R50を起点に考えると選びやすいです。
動画を優先する人はEOS R6 VまたはR50 V、高解像度やプロの撮影要件がある人はEOS R5 Mark IIまたはR1が候補になります。
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この記事では、公式仕様、対応機能、重量、用途、向かない条件を横並びにします。価格や在庫は変わるためAmazonの金額は固定せず、価格帯をつかむために2026年8月27日時点のキヤノンオンラインショップ表示だけを参考にしています。
比較するのは現行RFマウント11機種
対象は、キヤノン公式のカメラ本体比較表で現行商品として扱われる次の11機種です。
- フルサイズ: EOS R1、R5 Mark II、R6 Mark III、R6 Mark II、R6 V、R8
- APS-C: EOS R7、R10、R50 V、R50、R100
EOS R3やEOS RPは同ページの「販売終了した商品」に入っているため除外しました。CINEMA EOSも用途と製品区分が違うため、今回の比較には含めません。
フルサイズとAPS-Cは、どちらが上ではなく用途が違う
最初に決めたいのがセンサーサイズです。フルサイズは約36×24mm、CanonのAPS-Cは約22.3×14.9mm。APS-Cでは、同じ焦点距離のレンズを付けたときに写る範囲がフルサイズ換算で約1.6倍相当になります。
| 比較軸 | フルサイズ | APS-C |
|---|---|---|
| 向きやすい用途 | 暗所、人物、広角、高画質動画 | 野鳥、スポーツ、旅行、家族撮影 |
| 同じレンズの画角 | レンズ表記どおり | 約1.6倍相当の狭い画角 |
| 背景のぼかしやすさ | 同じ画角・構図ならぼかしやすい | 被写界深度を確保しやすい |
| システムの大きさ | レンズまで含めると大きくなりやすい | 小型・軽量に組みやすい |
| 注意点 | ボディーとレンズの予算が上がりやすい | 広角を重視するとレンズ選びが重要 |
野鳥や運動会で遠くの被写体を大きく写したいなら、APS-Cの約1.6倍相当の画角はメリットです。反対に、室内や夜間、背景を大きくぼかした人物撮影を優先するならフルサイズが候補になります。
ボディーの重さだけで決めないでください。フルサイズ機が軽くても、組み合わせるレンズによってはAPS-C構成よりかなり重くなります。購入前は使いたいレンズを含む合計重量を確認しておきたいところです。
フルサイズとAPS-Cの画角については、キヤノン公式のAPS-C写真用語集でも確認できます。
Canon現行ミラーレス11機種の仕様比較

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。
発売年月はキヤノン公式情報を基に筆者が整理しています。
次の表はキヤノン公式の製品一覧と各仕様ページを基に整理しました。重量は、特記がない限りバッテリーとメモリーカードを含む公称値です。連写速度は電子シャッター時の公称最高値で、撮影条件によって下がります。スマートフォンでは表を左右にスクロールできます。
| 機種 | センサー | 有効画素 | 最高連写 | 重量 | ボディー内手ブレ補正 | EVF | 代表的な動画仕様 | 公式価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| EOS R1 | フルサイズ | 約2420万 | 約40コマ/秒 | 約1115g | あり | あり | 6K/60P RAW | 約109万円〜 |
| EOS R5 Mark II | フルサイズ | 約4500万 | 約30コマ/秒 | 約746g | あり | あり | 8K RAW | 約65万円〜 |
| EOS R6 Mark III | フルサイズ | 約3250万 | 約40コマ/秒 | 約699g | あり | あり | 約7Kオープンゲート | 約43万円〜 |
| EOS R6 Mark II | フルサイズ | 約2420万 | 約40コマ/秒 | 約670g | あり | あり | 4K/60P | 約32万円〜 |
| EOS R6 V | フルサイズ | 約3250万 | 約40コマ/秒 | 約688g | あり | なし | 約7Kオープンゲート | 約36万円〜 |
| EOS R7 | APS-C | 約3250万 | 約30コマ/秒 | 約612g | あり | あり | 4K/60P | 約22万円〜 |
| EOS R8 | フルサイズ | 約2420万 | 約40コマ/秒 | 約461g | なし | あり | 4K/60P | 約24万円〜 |
| EOS R10 | APS-C | 約2420万 | 約23コマ/秒 | 約429g | なし | あり | 4K | 約14万円〜 |
| EOS R50 V | APS-C | 約2420万 | 約15コマ/秒 | 約370g | なし | なし | 4K/60P(クロップ) | 約11万円〜 |
| EOS R50 | APS-C | 約2420万 | 約15コマ/秒 | 約375g | なし | あり | 4K | 約11万円〜 |
| EOS R100 | APS-C | 約2410万 | 約6.5コマ/秒 | 約356g | なし | あり | 4K | 約9万円〜 |
価格欄はキヤノンオンラインショップの税込開始価格を1万円単位で丸めた参考値です。Amazonの販売価格ではありません。現在の販売価格や在庫は、購入時にリンク先で確認してください。
用途別に選ぶと候補を絞りやすい

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。
図中のカメラ形状は位置を見分けるための独自アイコンで、実機の商品写真ではありません。
写真と動画を1台で幅広く撮る:EOS R6 Mark III / R6 Mark II

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。
EOS R6 Mark IIIは、約3250万画素、最高約40コマ/秒、ボディー内手ブレ補正、約7Kオープンゲートをまとめたハイブリッド機です。写真と動画の両方へ対応しやすい構成ですが、軽量さと予算を最優先する人には持て余す可能性があります。
EOS R6 Mark IIは約2420万画素で、最高約40コマ/秒とボディー内手ブレ補正に対応します。7Kやオープンゲートが不要で、4K動画と写真を中心に使うなら比較対象に残しやすい機種です。
高画素と最新動画機能が必要ならR6 Mark III、4Kと写真中心ならR6 Mark IIという分け方が分かりやすいでしょう。
Amazonの商品ページ:
野鳥・鉄道・スポーツ:EOS R7 / R10

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。
EOS R7は約3250万画素のAPS-C、最高約30コマ/秒、ボディー内手ブレ補正を備えます。同じ焦点距離でフルサイズより狭く写る約1.6倍相当の画角を生かしながら、手持ち撮影の安定性も重視したい人向けです。
EOS R10は約429gと軽く、最高約23コマ/秒に対応します。運動会、子ども、ペット、スポーツ観戦など、軽い構成で動く被写体を狙いたい人に合います。ボディー内手ブレ補正はないため、手ブレ補正付きレンズを含めて選びましょう。
EOS R10のボディーとレンズキットの違いは、EOS R10購入ガイドで詳しく整理しています。
Amazonの商品ページ:
軽いフルサイズを持ち歩く:EOS R8

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。
EOS R8は、バッテリーとカードを含めて約461g。約2420万画素のフルサイズと最高約40コマ/秒の電子シャッターを、小さなボディーへまとめています。
旅行、人物、日常撮影でフルサイズを軽く持ち出したい人には魅力的です。一方、ボディー内手ブレ補正がなく、上位機のデュアルカード構成や堅牢性を求める用途には向きません。
軽さとフルサイズを両立したいならR8。ただし、ボディー内手ブレ補正が必須ならR6系を見た方が選びやすいです。
Amazonの商品ページ:
動画制作を優先する:EOS R6 V / R50 V

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。
EOS R6 Vはフルサイズの動画優先機です。約7Kオープンゲートに対応し、センサー全面に近い範囲で記録した素材から横長・縦長など複数の出力へ展開しやすい構成です。EVF(電子ビューファインダー)がないため、ファインダーをのぞいて写真を撮る使い方には向きません。
EOS R50 Vは約370gのAPS-C動画優先機で、4K/60Pはクロップ記録に対応します。Vlog、配信、短編動画を小さな構成で始めたい人向けですが、こちらもEVFがありません。写真中心なら、ほぼ同じ重量帯でEVFを備えるEOS R50の方が扱いやすいでしょう。
Amazonの商品ページ:
初めての1台:EOS R50 / R100

※画像は生成AIを用いた独自生成イメージです。
EOS R50は約2420万画素、最高約15コマ/秒、バリアングルモニター、EVFを備えたエントリー機です。家族、旅行、料理、ペットなど幅広く撮りたい人が最初に比較しやすい機種です。
EOS R100は約356gで、現行11機種の中では最も低い価格帯です。ただし、固定式モニター、タッチ操作非対応、最高約6.5コマ/秒など、R50との差は購入後に変えられません。価格差だけで決めず、モニターと操作方法を確認してください。
R1とR5 Mark IIが必要になるのはどんな人?
EOS R1は、最高約40コマ/秒、高度なAF・通信・信頼性を必要とする報道やプロスポーツ向けのフラッグシップです。約1115g、公式価格の目安が約109万円からなので、趣味だから選んではいけないわけではありませんが、軽さや費用対効果を優先する記事の読者には第一候補になりにくいでしょう。
EOS R5 Mark IIは約4500万画素と8K RAWに対応します。高解像静止画を大きくトリミングしたい人、写真と高解像度動画を同じボディーで扱いたい人向けです。データ容量、記録メディア、編集PCまで含めた運用コストを抑えたい場合には向きません。
11機種の向く用途と向かない条件
| 機種 | 向く用途 | 向かない条件 |
|---|---|---|
| EOS R1 | 報道、プロスポーツ、厳しい撮影環境 | 価格・重量を抑えたい、高解像度を最優先 |
| EOS R5 Mark II | 高解像静止画、8K、上位AF | データ量と予算を抑えたい |
| EOS R6 Mark III | 写真と本格動画を1台で扱う | 軽量最優先、7Kが不要 |
| EOS R6 Mark II | 動体を含む写真、4K動画 | 最新7K・オープンゲートが必須 |
| EOS R6 V | EVFを使わない動画制作 | ファインダー撮影中心 |
| EOS R7 | 野鳥、鉄道、スポーツ | フルサイズの広角・ボケを最優先 |
| EOS R8 | 軽量フルサイズ、旅行、人物 | ボディー内手ブレ補正やデュアルカードが必須 |
| EOS R10 | 家族、運動会、旅行、動体 | ボディー内手ブレ補正が必須 |
| EOS R50 V | Vlog、配信、軽量動画 | EVF、内蔵フラッシュ、写真中心の操作が必要 |
| EOS R50 | 家族、旅行、初めての1台 | ボディー内手ブレ補正、上位操作系が必要 |
| EOS R100 | 低予算で写真中心に始める | バリアングル、タッチ、高速連写を重視 |
機種名をクリックするとAmazonの商品ページへ移動します。EOS R50はダブルズームキット、EOS R100はRF-S18-45 IS STMレンズキットへのリンクです。ボディー単体とキットを取り違えないよう、リンク先の商品構成を確認してください。
最後に確認したい5項目
購入候補が2〜3台まで絞れたら、次の5項目を確認してください。
- ファインダーを使うか。R6 VとR50 VにはEVFがありません。
- ボディー内手ブレ補正が必要か。レンズ側ISや動画電子ISとは役割が異なります。
- 使いたいレンズを含めた合計重量は許容できるか。
- 4Kで十分か、7Kオープンゲートや8Kが必要か。
- ボディー、レンズキット、国内向け商品、並行輸入品を取り違えていないか。
Amazonの商品ページでは、価格だけでなく商品構成、販売元、保証、型番も確認してください。この記事のリンクも、Amazonアソシエイトの公式機能で取得し、ASINと商品構成を照合したものだけを掲載します。
まとめ
Canonの現行ミラーレスは、センサーサイズだけで順位付けするより、用途から絞る方が失敗を減らせます。
- 写真と動画を幅広く撮る: EOS R6 Mark III / R6 Mark II
- 野鳥やスポーツ: EOS R7 / R10
- 軽量フルサイズ: EOS R8
- 動画優先: EOS R6 V / R50 V
- 初めての1台: EOS R50 / R100
- 高解像・プロ用途: EOS R5 Mark II / R1
フルサイズは暗所、広角、ボケを重視する候補。APS-Cは望遠側の画角、携帯性、予算を重視する候補です。最後は、ボディーだけでなくレンズを含めた重さと用途で決めましょう。
出典
- キヤノン:カメラ本体比較表
- キヤノン:レンズ交換式カメラ
- キヤノン:APS-C 写真用語集
- キヤノン:ミラーレスカメラ総合カタログ
- キヤノンカメラミュージアム:製品名称で探す
- キヤノン:2024年発売実績(EOS R5 Mark II / EOS R1)
- キヤノン:EOS R6 V
※仕様と公式価格の目安は2026年8月27日に確認しました。製品仕様、価格、在庫、販売状況は変更される場合があります。


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