初心者でも分かるホワイトバランスの役割と種類|白を変えれば世界が変わる。

ホワイトバランス

初心者でも分かるホワイトバランスの役割と種類|白を変えれば世界が変わる。

こんにちは、Kas’s Blog管理人のKasです。

写真を撮った時、目で見た色味と写真に写った色味が全然違うなぁと思ったことありませんか?

料理のおいしさや、旅行で見かけた景色の素敵さを写真で伝えたくても、
色味が変わってしまっては台無しです。

写真の色味に関しては、【ホワイトバランス】が大きく関わってきます。

  • 「見たままを表現したい」
  • 「暖かな印象を表現したい」
  • 「少し不気味な色合いを表現したい」

そういった写真の表現と言うのは、【ホワイトバランス】で解決できます。

今回の記事では、ホワイトバランスについて簡単に説明した後、
その種類を作例によって解説していきます。

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ホワイトバランスとは『白』を白く写すための機能

ホワイトバランス調整前

ホワイトバランス調整前

ホワイトバランス調整後

ホワイトバランス調整後

ホワイトバランスとは、
写真を撮影するとき、被写体に当たっている光の色を補正し、
『白』を白く写すための機能のことです。

太陽や白熱電球などから発されている光と言うのは、必ずしも『白』ではありません。
そのため、当たった光の種類によって、写真上の被写体の色も変わってしまいます。

人間の目は、白い物体を見た瞬間「あっ白だ!」と脳が認識してくれます。
そのため、太陽光が当たっていようがオレンジ色の電球色が当たっていようが、
『白いものは白』に見えます。

しかし、カメラは「写っているものは白だよ~」と設定で教えてあげないと、
見えたままの色を写真に切り取ってしまいます。

この設定を【ホワイトバランス】で行います。

『白』が白でなくなる理由

色温度

『白』が白でなくなる理由は、光の【色温度】にあります。
※小話なので、興味の無い方は読み飛ばしてください。

名前を聞いて、「色なのに温度?」と思うかもしれませんが、ちゃんと理由があります。

19世紀後半のドイツで、鉄を加熱した時、温度の上昇に伴って”赤”から徐々に”青みを帯びた白”に変化することが発見され、
温度と色が関係していることが判明しました。
そこから、どんな物質も、加熱すると光を発し、温度によってその色が変化するということが分かりました。

その温度と色の関係を数値化したものが【色温度】ということになります。

温度との関係性を表すため、単位は絶対温度のケルビン(K)で表します。
(※LEDなどの照明器具にケルビンで色温度が表記されていたりしますが、実際の電球の温度ではありませんよ!)

カメラに搭載されている【ホワイトバランス機能】

カメラには、ホワイトバランスを調整する機能が搭載されています。

次の章から、ホワイトバランス機能の種類と、作例を交えた色温度の違いを説明していきます。

ホワイトバランスの種類

カメラには、よくある撮影時の光に合わせたホワイトバランス設定が用意されています。

カメラによって異なりますが、その代表的な設定と、適した色温度というのを表にまとめておきます。

ホワイトバランス設定名 色温度
オートホワイトバランス(AWB) 3000~7000[K]
太陽光 5200[K]
日陰 7000[K]
曇り、薄暮、夕焼け空 6000[K]
白熱電球 3200[K]
白色蛍光灯 4000[K]

設定毎の作例

ホワイトバランスの設定毎の写真を撮ってみました。

比較してみると分かりますが、全然色味が違いますよね。

『白』が変わると、見える写真の色が変わるんです。

ぜひ、この記事を読んでくださったあなたの一番好きな色味を探して、
あなたの世界を他の人に伝えてみましょう。

オートホワイトバランス

AWB

太陽光

太陽光

日陰

日陰

曇り

曇り

白熱電球

白熱電球

白色蛍光灯

蛍光灯

【番外編】iPhoneのホワイトバランス機能

【暖かみ】-100

暖かみ-100

【暖かみ】0

暖かみ0

【暖かみ】+100

暖かみ+100

 

 

iPhoneの標準カメラアプリには、ホワイトバランスを調整する機能は搭載されていません。

そのため、色味を変えたい場合は、別のアプリでカバーするしかないです。

ただし、標準写真アプリの「暖かみ」加工処理であれば色味を変更できるので、
カメラでいうホワイトバランス調整機能に相当します。

iPhoneで色味を変えたい場合は、ぜひ「暖かみ」機能をお試しください。

まとめ

今回の記事のまとめです。

  • ホワイトバランスとは、『白』を白く写すための機能のこと。
  • 温度と色の関係を数値化したものが【色温度】である。
  • カメラにはホワイトバランスを調整する機能がある。
  • iPhoneは写真アプリの加工で色味を調整できる。

ホワイトバランスで色味を変更できますが、
カメラのメーカーによっても色味が変わってきます。

僕が愛用しているEOS Kiss M2というカメラを製造しているキヤノンは、
人肌を表現するのが得意で、特に赤みがかかった色の柔らかさは、キヤノンしか出せないです。

ぜひ、自分のお気に入りカメラを見つけて、自分だけの色味を手に入れてください!

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