写真のセンスを磨きたければ構図を学べ!【カメラ初心者向け】

写真のセンスを磨きたければ構図を学べ!

写真のセンスを磨きたければ構図を学べ!【カメラ初心者向け】

こんにちは、Kas’s Blog管理人のKasです。

「かっこいい写真を撮ろうとしたのに、証明写真みたいになっちゃった。」
「撮りたいものはあるけど、どう撮ったらいいか分からない。」
「写真にすると、感動した気持ちが伝わりきらないなぁ」

せっかくカメラを買って写真を撮っても、このような悩みを抱いていませんか?

良い写真を撮るためには、構図を決めてあげる必要があります。

構図の決め方なんかよく分からんわい!」

という方向けに、
今回構図の決め方を説明していきます。

説明だけだとよく分からないと思いますので、
すべての説明に作例を載せてあります。

カメラ初心者の方でも、かなりイメージしやすく分かりやすい記事になっているので、
ぜひ、最後までお付き合いください。

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構図を考える前に

構図を考える前に

写真を構成する重要な要素が3つあります。

  • 主被写体:写真のモチーフとなるメインの被写体
  • 主題:どんな風に撮りたいか、撮るものの着眼点や感動の表現方法
  • まとめ方:何をどこに配置するかという画面構成、レンズの特性の活かした魅せ方など

上記3つの要素がどれか一つでも変われば、写真のイメージが大きく変わります。

次の章から、
『何をどう変えたらどんな風に写真が変わるのか』
というところを詳しく説明していきます。

主題と主被写体を整理する

主題と主被写体を整理する

主題とは、『どんな風に撮りたいか』というテーマのことで、
主被写体とは、『画面のメインとなる被写体』のことでした。

これらを整理することで、写真で伝えたいことが明確になります。

【補足】
主題の他に副題というのもあります。副題はメインで強調したいものの補足となります。
インパクトのある建物や出来事を写真に撮りたい時、
その周りにある木々や花などを入れると、季節感や情景がより詳しくなりますよね。
この例えの場合、インパクトを写し撮ることが【主題】で季節感が【副題】となります。

主被写体が先に決まった場合、『どう撮るか』を考える

さわやかな印象

哀愁ある印象

主被写体が主題よりも先に決まる場合があります。

例えば、我が子の運動会や旅先で見た有名な建造物などを撮影するときです。

この場合、
その主被写体をどういう風に見せたいか、どんな風に撮りたいか(主題)を整理すること
が重要です。

「どんな風に撮りたいかなんて、一瞬で思いつかないよ!」

と言う方は、主被写体の魅力について考えてみてください。

「この子の笑顔が可愛いんだよなぁ」とか
「江戸時代からあるこの城の偉大さが魅力なんだよ」とか
撮りたくなるものには、それなりの魅力がちゃんとあります。

ぜひ、写真に残したいイメージを言葉に置き換えて、主題を決めてみてください。

主題が先に決まったら主被写体を決める

主題が先に決まったら主被写体を決める

息をのんでしまうような美しい風景を見た時なんかは、
何を撮りたいかよりも先に、「この感動を伝えたい!」と主題が先に決まる場合があります。

その場合は、画面の中で目立つものを主被写体にすると、
画面を構成する際のポイントになって、構図を決めやすくなります。

目立つものが見つからない場合、撮影する位置や画角を変えてみてください。

例えば、一枚の葉っぱに焦点を当ててみたり、飛んでいる鳥を画面に入れてみたり、
変わった雲や野に咲く花、歩く人や看板でも主被写体として十分です。

感動を中心に、構成しやすくなるように主被写体を見つけてみてください。

主題や主被写体が伝わるアングルやポジションを考える

アングルポジション

アングルやポジションを変えると、
主被写体の見え方や、写っている背景も変わるので、主題も変わります。

そのため、写真を撮る際は、
『どこからどう撮れば主題が伝わるか』
という観点で、撮影する角度位置を決める必要があります。

ローアングル

ハイアングル

ローポジション

  •  アングル
    • ローアングル:迫力・立体感を演出することができる。
    • ハイアングル:状況説明・客観的な印象を演出できる。
  • ポジション
    • ローポジション:目線よりも下側にカメラを構えて写真を撮影すること。
    • ミドルポジション:目線と合わせた位置で構えて写真を撮影すること。
    • ハイポジション:目線よりも上側にカメラを構えて写真を撮影すること。
【補足】
ハイポジションやローポジションの写真を撮るのってかなり難しいですよね。
ファインダーを覗きながらローポジで撮ろうとすると、かなり無茶な体勢をしなければなりません。
なので、カメラはバリアングルであるものを購入するのをおススメします。
>>おススメのバリアングルカメラはこちら(Canon EOS Kiss M2)

画面構成の基本のキ

「寄り」「引き」で主観的・客観的を印象付ける

寄りの写真

引きの写真

主被写体に「寄って」みたり「引いて」みたりして、自分の感情を表現してみましょう。

画面いっぱいに主被写体を入れる「寄り」の写真では、
注目してほしいポイントを強調することができるため、主観的な印象になります。

反対に、画面内における主被写体の割合が少ない「引き」の写真では、
見守っているような客観的な印象を与えることができます。

このように、主被写体との距離を「寄り」「引き」として表すことで
見ている人の心情まで表現することができます。

構成要素を断捨離して主観を強調する

シンプル背景

背景ボケ

主題に関係ないものは画面に入れないようにしましょう。

画面内に多くのものが写っていると、どれが伝えたい内容かが分かりづらくなってしまうからです。

背景をシンプルにしてあげることが一番簡単な整理方法ですが、
レンズのボケを利用することで整理するという方法もあります。

撮影したいものの背景に応じて使い分けてみましょう。

画面構成の基本となる縦軸、横軸、奥行き軸

縦軸横軸奥行き軸

写真を撮ろうと思ってカメラを構えた時、写し撮りたいものが傾かないよう、
縦軸は垂直線、横軸は水平線を意識することが重要です。

被写体が傾いていると不自然な印象を与えてしまう可能性があるので、注意しましょう。

また、写真を撮る際、奥行きの表現も意識すると、
より臨場感や立体感のある写真に仕上がります。

画面に奥行きを与えて3次元の世界を再現しよう

奥行きが表現できると、臨場感や立体感のある写真になります。

意識するポイントは、【視線誘導】を用いることです。

具体的には、以下5つになります。

ポイント① 『手前から奥への奥行きを意識させる斜めのラインを入れる』

ポイント①

ポイント② 『建物の壁を画面に入れる』

ポイント②

ポイント③ 『手前から奥へと複数の被写体を配置する』

ポイント③

ポイント④ 『ボケている部分とボケていない部分の差を活用する』

ポイント④

ポイント⑤ 『明暗差を使う』

ポイント⑤

画面の線や被写体の形を意識して配置する

線を意識する

視線誘導

写真を撮るときに、画面に映っている「線」の要素を意識して使う
視線誘導しやすくなったり、基本構図に当てはめやすくなります。

例えば、道路の白線だったり、山の傾斜や川の流れなど、
直線だとシャープなイメージ、曲線だと柔らかなイメージに仕上がります。

アスペクト比の特徴を生かし画面の広がりや高さを強調する

アスペクト比

アスペクト比とは、画面の画像の縦と横の長さ(画素数)の比のことです。

カメラには、写真のアスペクト比を変更できるようになっています。(もちろんスマホもできます)

横長の写真にすると、左右の広がりを表現することができるようになります。
また、人間の視覚も横長なので、安定感のあるサイズとなります。

縦長の写真は、奥行きや高さを表現することができるようになり、
視界をより狭めて限定してあげることで、視点を画面中央に集めやすくなります。

レンズの特性や色使いで写真をうまくまとめる方法

レンズが持つ4つの特徴を主題の表現に活かす

カメラのレンズは、光を集めるために湾曲しています。

レンズが湾曲していると、画面中央と画面端では、若干光の集まり方が異なります。

それが原因で、以下4つの特性が生まれます。
その4つの特性を生かして、主題の表現に活かしちゃいましょう!

パースペクティブ効果

パースペクティブ効果

パースペクティブとは遠近感のことで、
「近くのものは大きく、遠くのものは小さく見えるようにする」という効果のことです。

デフォルメ効果

デフォルメ効果

デフォルメとは、「対象物を変形させること」を言います。
魚眼レンズや超広角レンズを使って撮影すると、中央が盛り上がったような写真になる、あの効果です。

引き寄せ効果

引き寄せ効果

引き寄せ効果とは、その名の通り、
「遠くのものをぐっと引き寄せて撮影する」ことです。
(望遠レンズでめちゃくちゃズームして撮影すること)

圧縮効果

圧縮効果

圧縮効果とは、
「遠くにあるものがまるで近くにあるように見える」効果のことです。
望遠レンズを使うと、前後の被写体サイズ差がほとんどなくなるので、圧縮効果が大きくなります。

色を意識して面積比を考える

色を意識した面積比

画面を分割するように、色の種類を分けて画面構成してみましょう。

二分割構図などと相性が非常に良いです。

画面の割合を変えることで、主被写体を強調したり、対比関係を強調できるようになります。

脇役をボカしてあげると、よりメリハリの利いた写真になりますよ。

アクセントを加えて写真のイメージを広げる

アクセント

広い風景の中に、人物や動物、草花や木などをポツンと小さくいれて、
写真にアクセントをつけましょう。

アクセントとなるものを入れるだけで、ドラマチックな物語性を感じる写真になります。

あくまでもアクセント(隠し味のようなもの)なので、
目立たせすぎず、入れすぎないようにしましょう。

重さと軽さを意識して画面をバランスよく整える

バランス

密集率・明暗・濃淡・硬軟などで、写真の見た目の重さ・軽さを調節しましょう。

画面中央に被写体が密集してれば、どこかに余白を入れて、
適度な重さにしてあげると、すっきりとまとまった写真になります。

主被写体の向きに応じて画面に余白を作る

背景を入れる

人の視線や顔の向きなどに合わせて、その先に余白を作ってあげる
より自然な写真に仕上がります。

画面に余白が無いと、窮屈な印象となってしまうので、
写真を撮る際は、意識的に被写体を左右にずらすなどで、スペースを空けてあげましょう。

まとめ

長々と書いてありますが、大切なことは2つで

「主題と主被写体を明確に決めること」と
「見た目のバランスを考えること」です。

写真をただ撮るだけだと、画面内の情報が整理されておらず、
「結局、何を写真として残したかったのだろう・・・?」
という状態になってしまいがち。

なので、まずは
『何を』『どんな風に』撮りたいか!

それを少しでもいいので、写真を撮る前にイメージする
それだけで良い写真が撮れます。

あとは、基本的な構図の知識さえあれば、天才カメラマンです!!
>>基本的な構図を知りたい人はこちらの記事が参考になります。

それでは、また。

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