カメラ初心者でも簡単に設定できる!?写真撮影の3大要素を徹底解説【F値編】

F値を学ぶ

カメラ初心者でも簡単に設定できる!?写真撮影の3大要素を徹底解説【F値編】

こんにちは、Kas’s Blog管理人のKasです。

 

旅や日々の思い出などを記録しておくためにカメラを購入される方は多いと思います。しかし、カメラをせっかく買っても

  • 設定がたくさんあって、どれがどういう役割なのか分からない。。。
  • 設定変更するときは、どの撮影モードで変更すればいいの?

という基本的なことが分からず、
結局「スマホでいいや」とあきらめてしまう方も多いと思います。

 

特にカメラで写真を撮影すると気に必要な

  • F値
  • シャッタースピード
  • ISO感度

は、初心者の方がみんなつまづくポイントだと思います。

今回のこの記事では、そんなつまづきポイントの中でも特に分からない【F値】について、
初心者の方でも簡単に使いこなせるように徹底的に解説していきたいと思います。

 

この記事を読めば、

  • F値についての基礎知識が身に付きます。
  • カメラでF値を自在に変更できるようになります。
  • 写真の表現力が格段に上がります。

 

ちなみに僕自身も2021年にカメラを購入したばかりの”初心者”ですが、
今では気軽に設定を変えながら写真が撮れるようになっています。

F値を変えられるだけで、だいぶ写真の表現力の幅が広がると思いますので、
ぜひ、この機会に覚えてください。

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F値ってそもそも何?

カメライメージ

カメラを勉強していく中で、必ずぶち当たる壁の一つが【F値】です。

でも、写真を撮影するうえで、このF値という設定をすることは必須となってきます。

 

この章を読めば、ひとまず「F値ってなんだよ。。。」という状態からは抜け出せるよう、
基本知識を説明していきます。

「F値」=「カメラに入る光を制御する絞り値」

F値とは、カメラに入る光を制御する絞り値のことです。

カメラには「絞り」と呼ばれる機構が付いています。
この絞りを開けたり閉じたりすることで、カメラに入ってくる光の量をコントロールしています。
その光の量を数値化したものがF値です。

絞り

 

F値と絞りの関係は、以下のような感じになっています。絞り関係図

 

F値を小さく(絞りを開く)と、光をたくさん取り込むことができ
反対にF値を大きく(絞りを閉じる)と、光を少しずつ取り込むことができるようになります。

数値を変えるとボケ具合が変わる

F値を変えると、光の量が変わるだけでなく、
ピントの合っている範囲(専門用語でいうと『被写界深度』)、いわゆる“ボケ具合”も変わってきます。

 

先ほどのF値と絞りの開閉度の関係を使って”ボケ具合”の関係を表すと、以下のような感じになります。

絞りと被写界深度

 

なぜ、F値を小さくするとボケ具合が大きくなるか、
その原理を、小学生の時に習ったレンズ特性を使って説明していきます。

 

【F値が小さい場合】

絞りが開いている図

レンズを通った光が集まる位置を焦点(ピントが合っている位置)と言います。
ピントが合った位置では光が1点に集まっているため、ボケなくはっきりとした輪郭の写真が撮れます。

しかし、その少し後ろの背景はどうでしょう?
ピントが合っていないので光が広がりっていますよね。これがボケを生んでいます。
F値が小さい場合、焦点位置から少しでもずれれば、すぐにピントが合わなくなってしまいます。
この状態を専門的には『被写界深度が浅い』と言います。

 

【F値が大きい場合】

絞りが閉じている図

反対にF値が大きい場合はどうでしょう。
F値が小さい場合と同じく、焦点位置では光がまとまっていてピントが合っています。
そしてその後ろの背景でも光がある程度まとまっていて、ピントが若干は合っているような感じがしませんか?

焦点位置から少しだけずれている位置でも、輪郭がはっきりとした写真が撮れる状態を
『被写界深度が深い』と言います。

 

「いやレンズの仕組みとか忘れたしよくわからんよ!」という人もいるかと思います。

そんな方は、【視力検査】を思い浮かべてください。
”C”の穴の位置が見えない時、目を細めたりしていませんか?

細めるとぼやっとした視界がクリアになりますよね?
あれは、目を細め(F値を大きく)て被写界深度を深く(ピントの合う距離が広く)しているから
見やすくなっているので、実は今回勉強したのと同じ原理なんですよ!

レンズの仕組みとか分からなくても、日常に落とし込むと感覚的にイメージしやすくなりますよね。

代表的なF値

代表的なF値について説明していきます。

※F値についての+α的な内容なので、興味なければ読み飛ばしていただいて問題ありません。

F値には、以下のような代表的な数値があります。

代表的なF値

このF値を1つ隣の数値にすると、絞りの大きさ(面積)が2倍、もしくは半分になり、
取り込む光の量も同様に変わります。
ヘンテコな数字の増え方ですが、一応ある法則に従って決まっています。

式でいうと
絞りの大きさ(面積)= F値 × F値 × 3.14
となっており、この面積によって光の通貨する量が決まってきます。

つまり、カメラに入る光の量は、F値の2乗に反比例するわけです。

あまりこれは覚えなくてもいい気がしますが、
なんとなく規則性があることを知っていれば、F値を選択するときに光の量をイメージしやすくなると思います。

iPhoneのF値はだいたい2.0

F値がだいたいどんなものかが分かってきたところで、
多くの人が写真を撮影するときに使う”スマホ”のF値はどのくらいかをご紹介いたします。
※Andoroidは種類が多いため、今回はiPhoneに限定させていただきます。

iPhoneのF値は、だいたい2.0くらいです。

だいたいっていうのは、
最近のiPhoneって3つくらいレンズが付いていると思うんですけど、
その平均F値が2.0なので、”だいたい”と結論づけました笑

現在(2021年9月)出ている最高モデルのiPhone12 Proだと

  • 超広角レンズ:F値2.4
  • 広角レンズ:F値1.6
  • 望遠レンズ:F値2.0

となります。

 

詳しいスペックが気になる方は、公式を見て頂ければよいかと思いますが、
普段何気なく使っているスマホでも、きちんとF値が設定されています。

(この記事を書いて初めてスペックを気にしましたが、
昨今のスマホは本当にカメラ性能が高いですね。。。
これは確かにカメラが売れなくなるわけだ笑)

カメラで実際にF値を変更してみよう!

さて、それはいよいよカメラでF値を変えて撮影していきましょう!!

F値を変えるときは、カメラに搭載されている絞り優先モードに切り替えていきましょう。

絞り優先モードは、各カメラメーカーによってモード名称が異なります。

モード名 メーカー名
Avモード(今回の例はこちらを使います。) Canon、PENTAX
Aモード ソニー、ニコン、オリンパス、富士フィルム

このモードは、F値を任意に設定できるモードとなっています。

その他のシャッタースピードやISO感度(※)は、カメラ側でいい感じの値に自動設定してくれます。
※こちらの要素は、別記事で詳しく解説しておりますので、そちらを参照ください。

変更方法

絞り優先モードでのF値設定方法
  • STEP1
    Avモードに切り替える

    Avモード選択

    まずはAvモードに変更します。
    大体カメラの上側に、モード変更用のつまみがありますので、そちらで設定してください。

  • STEP2
    F値を選択する

    F値選択

    変更するために、F値(赤枠)を選択してください。
    Canonは基本的に全カメラにタッチパネルを採用していますので、F値を指でぽちっと押してくれれば選択できます。

  • STEP3
    F値を変更する

    F値変更

    こちらもタッチパネルで数値を変更しても良いですし、
    カメラについている選択ボタンなどから変更することもできます。

F2.0での撮影イメージ【おすすめ設定】

F値2での撮影

F1.4~2.8までの設定は、F値としてはかなり小さい数値となります。

背景のボケも強く出ますし、光をたくさん取り込めるので、暗い場所でも明るい写真が撮れるようになります。

カメラ初心者の方には、このF値が小さい設定をおススメします。

撮影場所が明るかろうが暗かろうが関係なくきれいに写真が撮れますし、
ボケ感が強くでますので、始めたての方でも簡単に”プロっぽい”写真が撮れます。

F4.0での撮影イメージ

F値4での撮影

F4.0~5.6は、非常にバランスのよいF値となっています。

標準ズームと呼ばれる、カメラに最初からついているレンズは、この範囲のものがほとんどです。

ボケ具合と輪郭のシャープさのバランスに長けており、
光の量も多いので、安定した明るさの写真が撮れるようになります。

F8.0での撮影イメージ

F8での撮影

F8.0以上になると、ボケ感がほとんどなくなります。

風景写真など、背景までしっかりとシャープに撮りたい場合に向いています。

また、光の入ってくる量が少ないので、シャッタースピードを遅く設定することができ、
目では見ることのできない幻想的な世界を写し撮ることも可能です。

 

【今回撮影に使用したカメラとレンズ】

まとめ

今回の記事のまとめです。

  • F値とは、カメラに入る光を制御する絞り値のこと。
    • F値を小さくする(絞りを開く)と、入ってくる光の量が多くなり、
      ボケが強くなる。
    • F値を大きくする(絞りを閉じる)と、入ってくる光の量が少なくなり、
      背景までくっきり写る。
  • スマホはF値が小さく、iPhoneだとだいたい2.0
  • F値の設定変更は、絞り優先モードを使う。
  • F値が大きければ大きいほどおススメ!

 

冒頭にも書きましたが、
F値を変えられるだけで、だいぶ写真の表現力の幅が広がると思いますので、
是非、自分でいろいろ設定を変えながら、たくさん撮影してみてください!

 

それでは、また。

 

コメント

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