TEAM NACS 第15回公演 『悪童』作品情報と見どころを解説
こんにちは、Kas’s Blog管理人のKasです。
『日本一チケットの取れない劇団』TEAM NACS。
今回は、そんな劇団が2015年に披露した
第15回公演『悪童』についての作品情報と見どころを解説していきます。
TEAM NACSというユニットは知っているけど、実際にお芝居を見たことはない方
この『悪童』を見れば、一瞬で演劇の世界にハマります。
そのくらい、脚本は作りこまれ、演出が豪華で、演技に引き込まれます。
あらすじ
今は閉鎖されて廃墟となったこの場所に、立て籠った男がいました。
その男の名はチャック(戸次重幸)。チャックが竜宮に立て籠り、警察に要求したことが
「幼馴染の4人を竜宮に呼び出せ」ということでした。訳も分からず集められた、紺ちゃん(森崎博之)、巻くん(安田顕)、エロッチ(大泉洋)、西君(音尾琢真)は、チャックを何とか説得して自首させようとしますが、聞く耳を持ちません。チャックの要求はただ一つ。
「中学の時の約束を守ること。」昔のことを懐かしみ、当時のことを思い出す5人。5人は幼馴染。みな、悪童。
第15回公演となる『悪童』は、TEAM NACS5人がそれぞれ幼馴染という設定です。
関係性と役どころをまとめておきます。
俳優名 | 役名 | 役の概要 |
森崎博之 | 紺野(通称:紺ちゃん) | 卓球部の元部長。
既婚で子供が2人いる、幸せな家庭を持った会社役員。 |
安田顕 | 巻(通称:巻くん) | 卓球部の元副部長。
バツイチ。投資会社の社長をやっており、多忙を極めている。 |
戸次重幸 | 吉村(通称:チャック) | 卓球部の部員。
昔は弱弱しかったため、「泣き虫チャック」と呼ばれていた。 今は実家の定食屋を手伝っている。 |
大泉洋 | 江口(通称:エロッチ) | 卓球部の部員。
ほとんど幽霊部員だった。 現在は独身で女子大生と交際中の画家。 |
音尾琢真 | 西(通称:西君) | 卓球部の部員。
真面目で優しい性格。 現在は市役所職員であり、既婚で3歳の子供がいる。 |
見どころ
引用:CREATIVE OFFICE CUE 公式YouTubeチャンネルより
日本一チケットの取れない演劇ユニット【TEAM NACS】
TEAM NACSと言えば、アカデミー賞を獲得した大泉洋を始め、
演技派俳優としてドラマ・映画に引っ張りだこの安田顕など、
個性豊かな俳優5人組で構成されており、
今や「日本一チケットの取れない演劇ユニット」にまで成長しました。
舞台を打てばチケットは即完なので、
本作は、できるだけ多くの人にも見てもらえるよう、
映画館でのライブビューイングも行われました。
この『悪童』は、5人が幼馴染という設定です。
実際にTEAM NACSの5人というのは、北海学園大学の演劇サークルで知り合い、
2021年で結成25周年を迎えた幼馴染です。
そんな5人だからこそ出せる独特の雰囲気だったり、
昔を懐かしむ表情やセリフは、感情的でどこか現在を悲しんでいるように感じます。
圧巻の5人の演技を、ぜひ本作で楽しんでください。
脚本家は「ALWAYS 三丁目の夕日」の小沢良太
TEAM NACSが公演する多くの舞台脚本は、リーダーである森崎博之が手掛けています。
しかし、今作『悪童』では、脚本家である小沢良太氏が務めました。
小沢さんの主な代表作としては、
「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、「コンフィデンスマンJP」シリーズ、「エイプリールフールズ」、「探偵はBARにいる」、「リーガルハイ」シリーズなどがあります。
小沢さん脚本の神髄は、“冒頭から張り巡らされた功名な伏線“です。
特に、映画『キサラギ』は、本作と同様一室に集められた5人のみで話が進み、
映画冒頭より貼られていた伏線を、映画の終盤で見事に全部回収するという、
圧巻のストーリー展開となっています。
ぜひ、『悪童』と合わせて鑑賞してみてください。
演出家は俳優のマギー
演出を担当するのは、舞台・映画・ドラマで活躍中のマギーさん。
マギーさんもTEAM NACSと同様、明治大学在学中に「ジョビジョバ」というお芝居・お笑いをやる演劇ユニットのメンバーです。
2021年に放送されたドラマ『#家族募集します』の脚本も手がけました。
今回『悪童』の見どころの一つとしては、
5人の幼馴染が昔を懐かしみながら過去を振り返る回想シーンです。
昔懐かしのアイテムや音楽を巧みに使い、
セリフや雰囲気で一気に引き込む演出は、さすがの一言です。
DVDに収録されている特典映像では、
TEAM NACS5人とじっくり話し合いながら演出している様子が見れます。
ぜひ、DVDを見て楽しんでみてください。
⇒悪童 [Blu-ray]
まとめ
日本一チケットの取れない演劇ユニット【TEAM NACS】。
そんな彼らが舞台公演を行うのは、約3年おきです。
毎回チケット争奪戦に参入しますが、中々チケットが取れません。泣
5人の舞台は、舞台になじみのない人でも楽しめるよう工夫が施されています。
上映時間はお尻が痛くならないように2時間に収めるとか、飽きさせないためのコントとか、
とにかく仕掛けがたくさんあって楽しめます。
もちろん演技派の5人ですから、泣いて、笑って、感動して、
ハラハラドキドキさせてくれる展開にも注目です。
特に今回は脚本・演出を外部の専門家に任せていることもあり、
5人は演技に集中することができたとも話しています。
1時間半の上映時間があっという間でした。
DVD・Blu-rayで円盤化されていますので、まだ鑑賞されていない方はぜひご覧ください。
それでは、また。
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